「筋内腱ってなんですか?」と聞かれることがよくありました
キャベツの芯みたいなものだよと答えていたのですが、なかなかイメージがつきにくい
肉離れの病態理解をするためにも必須な筋内腱についてお送りします
目次
筋内腱とは!?
筋肉の性質として、PCSAが大きければ張力は強くなるという特徴がありました
これは、筋の断面積が大きくなるほどサルコメアが並列構造をとることができるからです
参照記事
筋の形態には様々ありますが、PCSAをより大きくする特徴を持った筋肉が羽状筋です
この羽状筋の鍵となるのが筋内腱です

羽状筋を2次元(断面)で考えると、キャベツの葉のようですが、実際は3次元に考えないといけません
大腿直筋の筋内腱
筋内腱を有する筋は多数ありますが、大腿直筋を例に筋内腱を深掘りします
大腿直筋は羽状筋で前額面のイメージはこのような感じです

大腿直筋の水平面では筋内腱はこのように描出されます

矢状面ではこのようなイメージを持つといいですね

筋内に筋内腱があることで筋線維が羽状角を持つことができます
羽状角を持つとPCSAが大きくなるのでより大きな張力を発揮できるのです
筋内腱の役割はすごいですね
大腿直筋の筋内腱の走行についてイメージしやすい論文です↓
江玉先生が報告された
[大腿直筋の筋・腱膜構造の特徴―肉ばなれ発生部位との関連について―] にて
献体の大腿直筋の筋・腱膜構造を解剖学的に分析しています
まとめ
筋内腱は羽状筋に存在し、筋に羽状角を持たせるためには必須の構造です
羽状角を持つことで筋線維の断面積が大きくなり、より大きな筋張力を発揮することができます
ご覧いただきありがとうございました
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